2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問14 (建築学(選択) 問10)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問14(建築学(選択) 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ポリサルファイド系シーリング材は、ムーブメントが大きい目地には好ましくない。
  • ポリウレタン系シーリング材は、表面にべたつき等タックが残ることがある。
  • シリコーン系シーリング材は、紫外線により変色しやすい。
  • アクリルウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高い場合、発泡のおそれがある。

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この過去問の解説 (3件)

01

  シーリング材は、部材と部材の目地や隙間、メンブレン防水の端部、異種材料の取り合い等に用いられる材料で、弾性があり、被着体に接着し、その変位を吸収・追従する性質があるため、線的な防水材として使用されます。
 様々な種類のシーリングがありますが、被着体や用途、使用部位により使い分けられています。
 また、製品としては1成分系と2成分系があり、1成分系はカートリッジタイプで湿気硬化型、乾燥硬化型を、2成分系は使用時に主剤と硬化剤を混ぜて使う2液混合タイプを言います。
 

選択肢1. ポリサルファイド系シーリング材は、ムーブメントが大きい目地には好ましくない。

 ポリサルファイド系シーリングは、耐候性が高く、表面仕上げが綺麗なため無塗装で用いられます。

 他のシーリング材と比べて伸びが小さいため、ノンワーキングジョイントに用いられることが多く、挙動の大きく、目地が大きい金属製カーテンウォールなどには不向きです。

選択肢2. ポリウレタン系シーリング材は、表面にべたつき等タックが残ることがある。

 ポリウレタン系シーリングは、耐候性がよくないのですが、被塗装性が高く、塗装する場合のシール材として使われます。硬化が遅く、タックが残留する場合があります。

選択肢3. シリコーン系シーリング材は、紫外線により変色しやすい。

 シリコーン系シーリングは、耐候、耐熱、耐水性が良好ですが、塗装がのらず、周辺を汚染する場合があり、ガラスや水廻りに使われます。紫外線による変色はあまり見られません。

選択肢4. アクリルウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高い場合、発泡のおそれがある。

アクリルウレタン系シーリング材は、耐候性、耐久性が高く、周辺汚染が少ないシーリング材です。 ただし、タックが残留し、高温、高湿時に発泡する恐れがあります。

 

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02

最も不適当なものは、「シリコーン系シーリング材は、紫外線により変色しやすい。」です。

この問題は、シーリング材の種類ごとの特徴を見分ける問題です。
シリコーン系は、建築用シーリング材の中でも耐候性耐紫外線性に優れていることで知られています。したがって、紫外線で変色しやすいという説明は合っていません。いっぽう、ポリサルファイド系、ポリウレタン系、アクリルウレタン系についての記述は、いずれも一般的な注意点として示されている内容です。

選択肢1. ポリサルファイド系シーリング材は、ムーブメントが大きい目地には好ましくない。

これは正しいです。
ポリサルファイド系について、ムーブメントの大きい金属カーテンウォールの目地や金属笠木目地には好ましくないと示されています。
つまり、動きの大きい目地には向きにくい材料です。

選択肢2. ポリウレタン系シーリング材は、表面にべたつき等タックが残ることがある。

これは正しいです。
ポリウレタン系について、硬化後タックが残るものがあり、ほこりの付着に注意する、また表面にタックが残り、汚れやすいとされています。
そのため、表面にべたつきが残ることがあるという説明は合っています。

選択肢3. シリコーン系シーリング材は、紫外線により変色しやすい。

これは不適当です。
シリコーン系は、むしろ紫外線や雨風に強い材料です。ダウの建築用シリコーンの資料では、日光、紫外線、オゾン、降雨などの自然環境に対してきわめて安定しているとされています。
また、紫外線による変色・退色の影響は、シリコーン系では影響なしという評価になっています。ですから、紫外線により変色しやすいという説明は逆です。

選択肢4. アクリルウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高い場合、発泡のおそれがある。

これは正しいです。
アクリルウレタン系について、施工時の気温、湿度が高い場合、発泡のおそれがあるとされています。
さらに、アクリルウレタン系は、目地が濡れていたり雨天の場合、水分と反応して発泡し、ふくれとなることがあるとされています。

まとめ

この問題では、シリコーン系は紫外線や風雨に強いという点を押さえることが大切です。
そのため、「シリコーン系シーリング材は、紫外線により変色しやすい」という記述が不適当になります。

あわせて、
ポリサルファイド系は動きの大きい目地に向きにくいこと
ポリウレタン系はタックが残ることがあること
アクリルウレタン系は高温多湿時に発泡のおそれがあること
も整理して覚えておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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03

各シーリング材により、適切な施工範囲や条件があります。

使用する目的と場所を合わせて理解すると良いです。

選択肢1. ポリサルファイド系シーリング材は、ムーブメントが大きい目地には好ましくない。

正しい。

設問のとおり。

動きの大きい外部目地などには使用しません。

選択肢2. ポリウレタン系シーリング材は、表面にべたつき等タックが残ることがある。

正しい。

硬化後に塗装を行う場合に使用します。

選択肢3. シリコーン系シーリング材は、紫外線により変色しやすい。

不適当です。

シリコーン系は耐候性・耐久性に優れています。

塗装ができない・硬化が早い種類があるので注意。

選択肢4. アクリルウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高い場合、発泡のおそれがある。

正しい。

設問のとおり。

塗装仕上げが可能です。

まとめ

外部でも使用かのうな耐候性はあるか、塗装の必要性と可否、耐水性などの観点でわけると覚えやすいです。

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