2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問12 (ユニットB 問8)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問12(ユニットB 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進性は小さくなる。
  • 硬化後のコンクリートの圧縮強度が大きいほど、ヤング係数は大きくなる。
  • スランプの値が小さいほど、フレッシュコンクリートの流動性は小さくなる。
  • 水セメント比が大きいほど、圧縮強度は大きくなる。

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この過去問の解説 (2件)

01

コンクリートは、セメント、砂(細骨材)、砕石(粗骨材)と混和剤(減水剤など)等から作られます。水和反応により硬化するため、型枠を使って現場毎に自由な形体を製作することがが可能です。
 

選択肢1. 打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進性は小さくなる。

初期養生温度が28日強度に影響することは実験でわかっています。養生温度が高いほど、水和反応がすすみ、早期の強度は高くなります。しかし、その反面、長期強度が十分発現しないことになります。養生温度が低い場合は、水和反応が遅れるため強度発現までに時間がかかります。

選択肢2. 硬化後のコンクリートの圧縮強度が大きいほど、ヤング係数は大きくなる。

コンクリートのヤング係数 

 3.35×104×(γ/24)2×(Fc/60)1/3 

(日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」より)

この式より、コンクリートのヤング係数が、設計基準強度(圧縮強度)に比例することがわかります。

選択肢3. スランプの値が小さいほど、フレッシュコンクリートの流動性は小さくなる。

スランプは、コンクリートの流動性を表す指標で、スランプコーン(高さ30cm)からの脱型後、自重による天端の下り量(cm)を表します。つまり、この値が小さいほど、水セメント比(W/C)が小さく硬練りのコンクリートであることがわかります。

選択肢4. 水セメント比が大きいほど、圧縮強度は大きくなる。

水セメント比(W/C)は大きいほど、水が多くセメントが少ないコンクリートになり、圧縮強度は小さくなります。

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02

最も不適当なものは、「水セメント比が大きいほど、圧縮強度は大きくなる。」です。

この問題は、コンクリートの基本的な性質を知っているかを確かめるものです。
養生温度、ヤング係数、スランプ、水セメント比は、どれもコンクリートの性質を考えるうえで大切です。
この中では、水セメント比が大きいほど圧縮強度は下がりやすいので、その関係を逆にしている記述が不適当です。

選択肢1. 打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進性は小さくなる。

これは適当です。
初めのうちに高い温度で養生すると、早い時期の強度は出やすいですが、長い目で見ると強度の伸びが小さくなりやすいです。実際に、日本コンクリート工学会の資料でも、最高温度が高いほど長期材齢での強度が低下する傾向が示されています。

選択肢2. 硬化後のコンクリートの圧縮強度が大きいほど、ヤング係数は大きくなる。

これは適当です。
ヤング係数は、変形しにくさを表す値です。一般に、圧縮強度が大きいコンクリートほど、しっかりしていて変形しにくくなるため、ヤング係数も大きくなる傾向があります。日本コンクリート工学会の資料でも、圧縮強度が大きいほどヤング係数が高くなる傾向が示されています。

選択肢3. スランプの値が小さいほど、フレッシュコンクリートの流動性は小さくなる。

これは適当です。
スランプは、まだ固まっていないコンクリートのやわらかさや流れやすさの目安です。スランプの値が小さいほど、コンクリートはかたく、流れにくくなります。日本コンクリート工学会の資料でも、設定スランプが小さくなるほど流動性が低下することが示されています。

選択肢4. 水セメント比が大きいほど、圧縮強度は大きくなる。

これは不適当です。
実際は逆で、水セメント比が小さいほど圧縮強度は大きくなりやすいです。日本コンクリート工学会の資料では、コンクリートの圧縮強度はセメント水比(C/W)とおおむね比例関係にあるとされています。これは言いかえると、水セメント比(W/C)が大きいほど圧縮強度は小さくなりやすいということです。コア強度の資料でも、水セメント比が小さいものほど強度に関する性質がよい傾向が示されています。

まとめ

この問題では、水セメント比と圧縮強度の関係を正しく覚えているかがいちばん大切です。
覚え方としては、水が多いほどすき間ができやすく、強度は下がりやすいと考えると分かりやすいです。

あわせて、
高い養生温度は長期の強度の伸びを小さくしやすいこと
圧縮強度が大きいほどヤング係数も大きくなりやすいこと
スランプが小さいほど流動性も小さいこと
も一緒に整理しておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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