2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問16 (ユニットC 問2)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問16(ユニットC 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

LED照明に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 光の照射方向に熱をほとんど発しないため、生鮮食料品用の照明に適している。
  • 蛍光灯や電球に比べ耐熱性が高いため、高温となる発熱体の周辺への設置に適している。
  • 光線に紫外線をほとんど含まないため、虫が寄り付きにくく、屋外照明に適している。
  • 省電力と視認性を両立できるため、交通信号灯に適している。

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この過去問の解説 (2件)

01

 LED照明は、P型半導体とN型半導体が接合されたPN接合で構成されたLEDチップで生じる電子のエネルギーにより発光します。
 青色発光ダイオードの発明により、照明に適した白色LEDが作られるようになり、一般に浸透するようになりました。

 白熱電球や蛍光灯で用いるフィラメントを使わないエネルギーによる発光のため、消費電力が少なく、物理的劣化も少ない長寿命の照明です。

選択肢1. 光の照射方向に熱をほとんど発しないため、生鮮食料品用の照明に適している。

 LED照明は、赤外線をほとんど含まないため熱の放射がないこと、またエネルギーを直接、光に換えるため、光や光源自体の発熱量は非常に少ないと言えます。ただし、LED素子と電源部分は高温になるため、上手に放熱する必要があります。

選択肢2. 蛍光灯や電球に比べ耐熱性が高いため、高温となる発熱体の周辺への設置に適している。

 LED照明のLED素子やコンデンサなどが熱に弱いため、ヒートシンクなどの熱対策が必要です。

選択肢3. 光線に紫外線をほとんど含まないため、虫が寄り付きにくく、屋外照明に適している。

 LEDの一般的な照明では紫外線をほぼ含まないため、視感度特性が紫外域中心の虫からは見えにくいものとなります。 

選択肢4. 省電力と視認性を両立できるため、交通信号灯に適している。

 省エネルギーで耐久性が高いため、メンテナンスが容易です。また、これまでの白熱灯信号機のカラーレンズへの太陽光の写り込みによる見えにくさに比べ、輝度の高いLEDの発光による視認性のよさから採用されています。
 

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02

最も不適当なものは、「蛍光灯や電球に比べ耐熱性が高いため、高温となる発熱体の周辺への設置に適している。」です。

この問題は、LED照明の長所と弱点を整理できているかを見る問題です。LEDは、照射方向に熱をほとんど出さない紫外線をほとんど含まない省電力といった長所があります。いっぽうで、LED自体は高温に弱いため、発熱体の近くへの設置に向くとはいえません。

選択肢1. 光の照射方向に熱をほとんど発しないため、生鮮食料品用の照明に適している。

これは正しいです。
LEDは、蛍光灯のような紫外線や、白熱電球のような赤外線をほとんど出しません。そのため、照らされた品物に熱の影響を与えにくいという特長があります。実際に、公益社団法人日本電気技術者協会の解説でも、LEDは生鮮食料品などの店舗照明に向いているとされています。

選択肢2. 蛍光灯や電球に比べ耐熱性が高いため、高温となる発熱体の周辺への設置に適している。

これは不適当です。
LEDは、見た目には熱くなりにくい印象がありますが、高温に強いわけではありません。パナソニックの案内では、一般にLEDは低温環境に強く、高温環境を苦手としていると説明されています。日本電気技術者協会の解説でも、LEDは発光以外のエネルギーが熱になり、温度上昇が寿命を短くするとされています。ですから、高温となる発熱体の周辺への設置に適しているとはいえません。

選択肢3. 光線に紫外線をほとんど含まないため、虫が寄り付きにくく、屋外照明に適している。

これは正しいです。
LEDは、虫が集まりやすい紫外線をほとんど出さないので、虫が寄りにくいという特長があります。日本電気技術者協会の解説でも、LEDは誘虫指数が小さく、虫が集まりにくいとされています。そのため、屋外照明でも使いやすい照明です。

選択肢4. 省電力と視認性を両立できるため、交通信号灯に適している。

これは正しいです。
警察庁の説明では、LED式信号灯器は、電球式に比べて消費電力が6分の1程度で、省エネルギー効果が高いとされています。また、福井県警の説明では、LED式信号灯器は明るく視認性に優れているとされています。つまり、省電力見やすさの両方の面で、交通信号灯に向いています。

まとめ

この問題では、LEDは照射方向には熱を出しにくいが、LED自体は高温に弱いという点を押さえることが大切です。ここを取り違えると、まちがえやすくなります。

あわせて、
生鮮食料品には熱や紫外線の少なさが役立つこと
虫が寄りにくいので屋外照明にも向いていること
信号灯では省電力と視認性のよさが活かされていること
も一緒に覚えておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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