2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問17 (ユニットC 問3)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問17(ユニットC 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

建築設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 泡消火設備は、通信機器室の消火に適している。
  • 都市ガス用のガス漏れ警報器は、天井面あるいは天井に近い壁面に取り付ける。
  • ヒートポンプ方式は、蒸発器により低温の空気や水から熱を吸収し、凝縮器から放熱して暖房に利用するものである。
  • ストレーナは、水や蒸気等の流体に含まれる異物を除去するためのろ過装置である。

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この過去問の解説 (2件)

01

 建築設備とは、建築物に設ける電気、ガス、給水、排水、換気、暖房、冷房、消火、排煙若しくは汚物処理の設備、煙突、昇降機若しくは避雷針をいう。(建築基準法第2条第3号)

選択肢1. 泡消火設備は、通信機器室の消火に適している。

 泡消火設備の泡は通信機器のショート(短絡)や機器を破損する危険性があります。通信機器室は常時、人がいないため、抑制効果による不活性ガス消火設備が適しています。

選択肢2. 都市ガス用のガス漏れ警報器は、天井面あるいは天井に近い壁面に取り付ける。

 都市ガス用のガス漏れ警報器は、天井面から下端が30cm以内、空気の吹き出し口から1.5m以上離れた位置で、燃焼器具から水平距離8m以内に設置すること。(ガス事業法「ガス漏れ警報設備の規格及びその設置方法を定める告示」第3条)

 LPガスの場合は、床面から上端が30cm以内、燃焼器からの水平距離が4m以内となります。

選択肢3. ヒートポンプ方式は、蒸発器により低温の空気や水から熱を吸収し、凝縮器から放熱して暖房に利用するものである。

 ヒートポンプとは空気中の熱を集めて移動させる方式です。電力効率が高く、CO2削減にも有効です。

 家庭用・業務用のエアコン、冷蔵庫などに使われています。

選択肢4. ストレーナは、水や蒸気等の流体に含まれる異物を除去するためのろ過装置である。

 ストレーナーは、「ろ過装置」、「漉し器」を意味します。防水材料のドレンの網状の部分もストレーナといいます。

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02

最も不適当なものは、「泡消火設備は、通信機器室の消火に適している。」です。

この問題は、建築設備の使い方や設置場所の基本を知っているかを確かめる問題です。
通信機器室では、火を消すだけでなく、機器を水や泡で傷めないことも大切です。そのため、通信機器室では、泡消火設備よりも不活性ガス消火設備などの特殊消火設備が使われることが多く、この記述が不適当です。

選択肢1. 泡消火設備は、通信機器室の消火に適している。

これは不適当です。
通信機器室では、消火後も機器をできるだけ早く使えることが大切です。消防庁の資料では、通信機器室について、通信機器等の水損の防止や早期復旧の必要性があるため、特殊消火設備が求められているとされています。実際にも、通信機器室や電気室には不活性ガス消火設備が多く設置されていると示されています。つまり、泡消火設備が適しているとはいえません。

選択肢2. 都市ガス用のガス漏れ警報器は、天井面あるいは天井に近い壁面に取り付ける。

これは正しいです。
都市ガスは空気より軽く、漏れると上のほうにたまりやすいです。そのため、都市ガス用警報器は、ガス器具のある室内の天井面や天井に近い壁面に設置します。ガス警報器工業会の設置マニュアルでも、空気より軽いガス用警報器は、天井面または壁面で、警報器の下端が天井面から30cm以内になるよう設置するとされています。

選択肢3. ヒートポンプ方式は、蒸発器により低温の空気や水から熱を吸収し、凝縮器から放熱して暖房に利用するものである。

これは正しいです。
ヒートポンプは、低い温度の場所から熱をくみ上げて、高い温度の場所へ運ぶ仕組みです。経済産業省の資料では、蒸発器で熱を奪い取り、凝縮器で放熱する冷媒サイクルが示されており、暖房の場合はこのサイクルを逆に使うと説明されています。つまり、低温の空気や水から熱を吸収し、それを室内側で放熱して暖房に使う考え方で合っています。

選択肢4. ストレーナは、水や蒸気等の流体に含まれる異物を除去するためのろ過装置である。

これは正しいです。
ストレーナは、配管の中を流れる水や蒸気に混じったごみ、さび、スケールなどの異物を取り除くためのものです。TLVの解説でも、ストレーナーは「こし器」であり、異物除去のために使うと説明されています。蒸気配管の例でも、さびくずなどの大きな異物が機器に入らないようにするために使われています。

まとめ

この問題では、通信機器室にはどんな消火設備が向いているかが大切なポイントです。
通信機器室は、火を消すだけでなく、機器への被害をできるだけ少なくすることが重要なので、泡消火設備が適しているとはいえません。

あわせて、
都市ガス用警報器は上のほうに設置すること
ヒートポンプは熱をくみ上げて移す仕組みであること
ストレーナは流体中の異物を取り除くこと
も整理して覚えておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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