2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問27 (ユニットD 問10)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問27(ユニットD 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

フリーアクセスフロアに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • クリーンルームでは、床下に作業者が入れるように、根太や大引等の下地を設けてパネルを支持する根太方式とした。

  • 床パネルの表面材は、コンピュータ等の誤動作の原因とならないように、帯電防止性能をもつタイルカーペットとした。

  • 床パネルの各辺の長さが500mmだったため、幅及び長さの寸法精度は、±0.5mm以内とした。
  • 高さ調整機能のない置敷きスペーサー方式の床パネル取付け後の水平精度は、隣接する床パネルどうしの高さの差を2mm以下とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

 フリーアクセスフロアは、事務室やコンピューター室の電子機器類の複雑な配線を格納するため、クリーンルームの空調経路としてなど、床下に空間をつくり活用するための床材です。金属製、樹脂製、軽量コンクリート製などがあり、構造は、主に床パネルの四隅に支柱をたて、その支柱で床の高さや水平を調整できる「支柱調整式」と、あらかじめ下地の高さや水平をモルタル等で調整した上に設置する「置敷式」の2種類があり、用途や荷重に合わせて選択します。また、表面仕上げ材には、床下配線を容易に改修できるよう部分的に取外しのきくタイルカーペットやビニル床タイルが使われます。

選択肢1.

クリーンルームでは、床下に作業者が入れるように、根太や大引等の下地を設けてパネルを支持する根太方式とした。

 クリ―ンルームでは、メンテナンスのため床下に作業者が出入りできるようにする場合があります。その場合の床支持の方式は根太方式とし、床高さを800~2,000mmとします。

選択肢2.

床パネルの表面材は、コンピュータ等の誤動作の原因とならないように、帯電防止性能をもつタイルカーペットとした。

 コンピュータ―室や事務室で使用される場合、静電気による機器の誤作動を防ぐために帯電防止機能をもつ床材を選定することがあります。 

選択肢3. 床パネルの各辺の長さが500mmだったため、幅及び長さの寸法精度は、±0.5mm以内とした。

 フリーアクセスフロア工業会の定める性能評価では、フロア材と表面仕上げ材の目地をずらして施工する場合、寸法精度は、1辺の長さ500㎜以下のパネルにつきパネルの長さ±0.5㎜(グレードⅡ)を推奨しています。

選択肢4. 高さ調整機能のない置敷きスペーサー方式の床パネル取付け後の水平精度は、隣接する床パネルどうしの高さの差を2mm以下とした。

 フリーアクセスフロア工業会の定める性能評価では、グレードⅡにおけるパネルの水平精度(平担度)をパネル周辺部で1㎜以下としています。

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02

最も不適当なものは、「高さ調整機能のない置敷きスペーサー方式の床パネル取付け後の水平精度は、隣接する床パネルどうしの高さの差を2mm以下とした。」です。

この問題は、フリーアクセスフロアの用途表面材の性能寸法精度水平精度を正しく覚えているかを確かめる問題です。
特に大切なのは、置敷きスペーサー方式の床パネル取付け後の水平精度です。公共建築関係の仕様では、構成材の高さは±0.5mm以内とされており、2mmは大きすぎます。各辺の長さが500mmのパネルの寸法精度を±0.5mm以内とする考え方も示されています。

選択肢1.

クリーンルームでは、床下に作業者が入れるように、根太や大引等の下地を設けてパネルを支持する根太方式とした。

これは適当です。
クリーンルーム用のフリーアクセスフロアは、清浄な空気を流通させるための特殊な床として使われます。実際に、クリーンルーム用フロアには角パイプ根太組方式があり、メーカー資料でも床下のユーティリティー空間を利用しやすいとされています。床高さも800~2000mmの例があり、床下空間を活用する考え方に合っています。

選択肢2.

床パネルの表面材は、コンピュータ等の誤動作の原因とならないように、帯電防止性能をもつタイルカーペットとした。

これは適当です。
フリーアクセスフロアの表面仕上材として使うタイルカーペットには、公共建築協会の性能評価で人体帯電圧2kV以下が求められています。さらに、帯電防止床材は、メーカー資料でも静電気によるOA機器などの誤動作の防止に役立つとされています。ですから、この記述は合っています。

選択肢3. 床パネルの各辺の長さが500mmだったため、幅及び長さの寸法精度は、±0.5mm以内とした。

これは適当です。
公共建築関係の仕様では、パネル要素の長さの精度は、各辺の長さが500mm以下の場合は±0.5mm以内、500mmを超える場合は±0.1%以内とされています。したがって、各辺の長さが500mmのときに±0.5mm以内とするのは適切です。

選択肢4. 高さ調整機能のない置敷きスペーサー方式の床パネル取付け後の水平精度は、隣接する床パネルどうしの高さの差を2mm以下とした。

これは不適当です。
この数値は大きすぎます。公共建築関係の仕様では、構成材の高さは±0.5mm以内とされており、過去問の解説でも、床パネル取付け後の水平精度として隣接する床パネルどうしの高さの差は0.5mm以下と整理されています。
そのため、2mm以下という記述は基準よりゆるすぎます。

まとめ

この問題では、置敷きスペーサー方式の水平精度がいちばん大切です。
フリーアクセスフロアは、見た目だけでなく、歩きやすさや機器設置の安定にも関わるため、段差はできるだけ小さくする必要があります。そのため、2mm以下ではなく、0.5mm程度の精度で考えるのが基本です。

あわせて、
クリーンルームでは床下空間を活用する方式が使われること
帯電防止性能のある表面材は静電気対策に役立つこと
500mmのパネルの寸法精度は±0.5mm以内であること
も一緒に整理して覚えておくと、似た問題にも対応しやすくなります。

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