2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)後期
問9 (建築学 問9)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)後期 問9(建築学 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

地盤及び基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 液状化現象は、粘性土地盤より砂質地盤のほうが生じやすい。
  • 水を多く含んだ粘性土地盤では、圧密が生じにくい。
  • 直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど大きくなる。
  • 直接基礎の形や大きさは、上部荷重に応じて基礎底面に生じる力の大きさと地耐力により決める。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「水を多く含んだ粘性土地盤では、圧密が生じにくい。」です。
圧密は、土の中の水が少しずつ抜けて、地盤がゆっくり沈む現象です。特に粘性土は水を通しにくいため、荷重がかかると圧密沈下が起こりやすく、しかも長く続きやすいです。ほかの記述は、地盤や直接基礎の基本的な考え方として合っています。

選択肢1. 液状化現象は、粘性土地盤より砂質地盤のほうが生じやすい。

これは正しいです。
液状化は、地震のときにゆるく積もった砂質土で、地下水位が高い地盤に起こりやすい現象です。国土交通省の資料でも、砂質土がゆるく堆積し、地下水位が高い地盤で液状化の発生傾向が強くなるとされています。つまり、一般に粘性土地盤より砂質地盤のほうが液状化しやすいです。

選択肢2. 水を多く含んだ粘性土地盤では、圧密が生じにくい。

これは不適当です。
水を多く含んだ粘性土では、荷重がかかると土のすき間にある水がゆっくり外へ出ていき、そのぶん地盤が縮んで沈みます。これが圧密です。国土交通省の資料でも、粘性土地盤に盛土をすると圧密沈下が徐々に進むと説明されています。したがって、「生じにくい」ではなく、むしろ生じやすいと考えるのが基本です。

選択肢3. 直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど大きくなる。

これは正しいです。
直接基礎の支持力を考えるときは、基礎の形や寸法だけでなく、根入れ深さも考慮します。国土交通省の技術基準では、基礎底面地盤の極限支持力は、基礎の形状や寸法、根入れ深さなどを考慮して求めるとされ、式の中にも有効根入れ深さ根入れ効果に対する割増し係数が入っています。つまり、一般には根入れが深いほど鉛直支持力は大きくなります。

選択肢4. 直接基礎の形や大きさは、上部荷重に応じて基礎底面に生じる力の大きさと地耐力により決める。

これは正しいです。
直接基礎は、上から伝わる荷重を地盤に安全に伝えるためのものです。そのため、設計ではまず上部の荷重を求め、次に許容支持力を決め、基礎スラブなどを設計していきます。また、直接基礎は底面の接地圧が許容支持力に対して安全で、沈下によって上部構造に障害を与えないことが必要です。つまり、基礎の形や大きさは、上部荷重と地耐力をもとに決めます。

まとめ

この問題では、液状化は砂質地盤に起こりやすいことと、圧密は水を多く含んだ粘性土地盤で起こりやすいことを区別できるかがポイントです。

あわせて、直接基礎では、
根入れ深さが深いほど支持力は大きくなりやすい
基礎の形や大きさは、上部荷重と地耐力を見て決める
という流れも押さえておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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