2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)後期
問23 (建築施工 問6)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)後期 問23(建築施工 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

合成高分子系ルーフィングシート防水の接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 塩化ビニル樹脂系シート防水において、防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理した。
  • 塩化ビニル樹脂系シート防水において、ALCパネル下地であったため、プライマーを塗布した。
  • 加硫ゴム系シート防水において、ルーフィングシート相互の接合部は、接着剤とテープ状シール材を併用して接合した。
  • 加硫ゴム系シート防水において、ルーフィングシート相互の接合部で3枚重ねとなる部分は、熱風で柔らかくして段差部をなくすように融着した。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「加硫ゴム系シート防水において、ルーフィングシート相互の接合部で3枚重ねとなる部分は、熱風で柔らかくして段差部をなくすように融着した。」です。
合成高分子系ルーフィングシート防水では、加硫ゴム系塩化ビニル樹脂系で接合のしかたが違います。加硫ゴム系の接合部は、接着剤やテープ状シール材、不定形シール材を使って処理します。いっぽう、熱風融着は塩化ビニル樹脂系で用いる方法です。つまり、この記述は工法を取り違えています。

選択肢1. 塩化ビニル樹脂系シート防水において、防水層の立上り末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材を用いて処理した。

これは適当です。
JASS 8 の接着仕様では、塩化ビニル樹脂系シート防水の立上りや立下りの末端部は、押え金物で固定し、不定形シール材で処理するとされています。問題文の内容は、この考え方に合っています。

選択肢2. 塩化ビニル樹脂系シート防水において、ALCパネル下地であったため、プライマーを塗布した。

これは適当です。
公共建築改修工事標準仕様書では、塩化ビニル樹脂系シート防水のALCパネル下地について、工程表にプライマー塗りが示されています。また、注記でもALCパネル下地の場合は工程1のプライマー使用量を( )内とするとされており、ALC下地でプライマーを使うことが前提になっています。

選択肢3. 加硫ゴム系シート防水において、ルーフィングシート相互の接合部は、接着剤とテープ状シール材を併用して接合した。

これは適当です。
加硫ゴム系シート防水マニュアルでは、接合部の処理として、接着剤を塗り、テープ状シール材を張り付け、その上にシートを重ねて転圧する手順が示されています。したがって、接着剤とテープ状シール材を併用するという説明は合っています。

選択肢4. 加硫ゴム系シート防水において、ルーフィングシート相互の接合部で3枚重ねとなる部分は、熱風で柔らかくして段差部をなくすように融着した。

これは不適当です。
公共建築改修工事標準仕様書では、S-F1・SI-F1加硫ゴム系S-F2・SI-F2塩化ビニル樹脂系です。そして、接合部について、熱風融着又は溶剤溶着を行うのはS-F2・SI-F2側、つまり塩化ビニル樹脂系です。いっぽう、加硫ゴム系マニュアルでは、3枚重ね部分には不定形シール材を充填するとされていて、熱風融着ではありません。

まとめ

この問題では、加硫ゴム系塩化ビニル樹脂系の接合方法を分けて覚えることが大切です。
整理すると、
塩化ビニル樹脂系は、接合部で熱風融着や溶剤溶着を使います。
加硫ゴム系は、接着剤、テープ状シール材、不定形シール材で接合部を処理します。

あわせて、
塩化ビニル樹脂系の立上り末端部は押え金物と不定形シール材で処理すること
ALCパネル下地ではプライマーを使うこと
も重要です。材料の名前と接合方法をセットで覚えておくと、似た問題でも迷いにくくなります。

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