2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問7 (ユニットB 問3)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問7(ユニットB 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
- 柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする。
- 腰壁やたれ壁が付いた柱は、付いていない柱に比べ、地震時にせん断破壊を起こしやすい。
- 耐力壁の厚さは、12cm以上で設計する。
- 耐力壁は、建築物の重心と剛心をできるだけ近づけるように配置する。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
鉄筋コンクリート構造は、圧縮に強いコンクリートの拘束力を高め、曲げに強い鉄筋の防錆、耐火被覆として中に入れることで補強した構造。両者の線膨張係数がほとんど等しい(コンクリート:10×10^-6/℃、鉄筋10~12×10^-6/℃)ことから、変形してもお互いの変形に干渉し合う応力が生じません。
柱の小径は、その構造耐力上主要な支点間の距離の15分の1以上とすること。ただし、国土交通大臣が定める基準に従った構造計算によって構造耐力上安全であることが確かめられた場合においては、この限りない。(建築基準法施行令第77条第5号)
とされているため誤りです。
腰壁やたれ壁が付いた柱は、拘束され剛性が高い短柱となります。これは水平力を受けた場合、応力が集中し脆性破壊であるせん断破壊が生じやすくなります。対策として耐震スリットを入れて柱の靭性を確保します。
壁板の厚さは、原則として120mm以上かつ内法高さの1/30以上とする。(RC規準)これは、圧縮力が作用したときの座屈に対する抵抗を考慮したものです。
耐力壁をバランスよく配置することで剛性を高め、建築物のねじれや建物の揺れ、変形を抑制することができます。
参考になった数55
この解説の修正を提案する
02
最も不適当なものは、「柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする。」です。
この問題は、鉄筋コンクリート造の基本的なルールを知っているかを確かめる問題です。
柱の太さ、耐力壁の厚さ、壁の配置、短柱によるせん断破壊は、どれもよく出る大事な内容です。
この中で不適当なのは、柱の最小径を1/20以上としている記述です。建築基準法施行令では、鉄筋コンクリート造の柱の小径は、原則として支点間距離の1/15以上とされています。
これは不適当です。
鉄筋コンクリート造の柱は、細すぎると曲がりやすくなり、地震や荷重に対して不利になります。そこで建築基準法施行令では、柱の小径は構造耐力上主要な支点間の距離の1/15以上としています。
つまり、1/20以上という記述は小さすぎるため、基準と合っていません。
これは正しいです。
柱に腰壁やたれ壁が付くと、柱の動ける長さが短くなります。すると短柱のような状態になり、地震のときに変形しにくく、その分だけ大きなせん断力を受けやすくなります。
建築研究所の被害調査でも、腰壁・垂れ壁が取り付いて短柱化した柱で、せん断破壊が比較的多く見られたとされています。
これは正しいです。
耐力壁は、地震や風の力に抵抗する大切な壁です。薄すぎると十分な強さを持ちにくいため、建築基準法施行令では、鉄筋コンクリート造の耐力壁について、厚さは12cm以上と定めています。
そのため、この記述は基準に合っています。
これは正しいです。
建物の重心は重さの中心、剛心はかたさの中心です。これらが大きくずれると、地震のときに建物がねじれやすくなります。
国土交通省の資料でも、耐力壁がバランスよく配置されていない建物は、重心と剛心がずれてねじれが生じやすいと説明されています。 耐力壁はできるだけ偏らないように配置することが大切です。
この問題では、柱の小径の基準が特に大切です。
鉄筋コンクリート造では、柱の小径は原則として支点間距離の1/15以上であり、1/20以上ではありません。
あわせて、
腰壁やたれ壁が付くと短柱になってせん断破壊しやすいこと、
耐力壁の厚さは12cm以上であること、
耐力壁は重心と剛心が近づくように配置すること
も一緒に覚えておくと、似た問題にも対応しやすくなります。
参考になった数18
この解説の修正を提案する
前の問題(問6)へ
令和7年(2025年)前期 問題一覧
次の問題(問8)へ