2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問18 (ユニットD 問1)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問18(ユニットD 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

土質調査における標準貫入試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 本打ちの打撃回数は、特に必要がない場合、50回を限度とする。
  • 本打ちにおいて、貫入量が300mmに達しない場合、打撃回数に対する貫入量を記録する。
  • 標準貫入試験用サンプラーにより、乱さない土の試料を採取できる。
  • N値やボーリングの採取試料の観察記録は、土質柱状図としてまとめる。

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この過去問の解説 (2件)

01

 土質調査は、地盤の強度や性状をを知る上で重要な調査で、そのうち、標準貫入試験は、ボーリング調査と並行し、N値(計算式を用いて、砂質土の場合は内部摩擦角の、粘性土の場合は粘着力の推定ができる。)の計測、地盤の硬軟・締り具合の判定、及び土質標本の採取を行います。

選択肢1. 本打ちの打撃回数は、特に必要がない場合、50回を限度とする。

 標準貫入試験方法は、試験孔底から150mmまで(自沈を含め)予備打ちを行った後、63.5kgのハンマーを760mmの高さから自由落下させSPTサンプラーを300mm貫入させる。通常、100mm毎の貫入量として100mm前後の打撃回数と貫入量を記録する。本打ちは、特に必要のない限り50回の打撃回数で打ち切り、その打撃回数と貫入量を記録し、報告する。試験結果は、N値(SPTサンプラーを300mm打ち込むのに必要な打撃回数)または打撃回数に対する貫入量として報告する。(JIS A 1219 「標準貫入試験方法」抜粋)

選択肢2. 本打ちにおいて、貫入量が300mmに達しない場合、打撃回数に対する貫入量を記録する。

選択肢「本打ちの打撃回数は、特に必要がない場合、50回を限度とする。」の解説を参照のこと。

選択肢3. 標準貫入試験用サンプラーにより、乱さない土の試料を採取できる。

動的貫入したSPTサンプラーから採取した土は、乱した試料として、主に物理試験(土粒子の密度、含水比、粒度試験、細粒分含有率、液性限界・塑性限界など)に用いられます。

選択肢4. N値やボーリングの採取試料の観察記録は、土質柱状図としてまとめる。

 土質柱状図は、深度毎の採取試料による土層構成及びN値を記録したもので、試験位置の地盤状況が一目で把握できる内容となっています。

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02

最も不適当なものは、「標準貫入試験用サンプラーにより、乱さない土の試料を採取できる。」です。

この問題は、標準貫入試験で何が分かるかどこまで記録するかどんな試料が取れるかを整理できているかを確かめるものです。
標準貫入試験では、300mmの本打ちに必要な打撃回数からN値を求めますが、標準貫入試験用サンプラーで採れるのは、ふつう乱した試料です。乱さない試料は、シンウォールサンプラーなど別の方法で採るのが基本です。

選択肢1. 本打ちの打撃回数は、特に必要がない場合、50回を限度とする。

これは適当です。
国土交通省の資料では、標準貫入試験は150mmの予備打ちのあと、300mmの本打ちを行い、本打ちの貫入量が30cmに満たない場合はN値の上限を50とし、そのときの貫入量を記録するとされています。つまり、特別な事情がなければ、50回を限度として扱う考え方で合っています。

選択肢2. 本打ちにおいて、貫入量が300mmに達しない場合、打撃回数に対する貫入量を記録する。

これは適当です。
同じく国土交通省の資料では、本打ち貫入量が30cmに満たない場合は、そのときの貫入量を記録するとされています。つまり、300mmまで入らなかったときは、何回打ってどこまで入ったかを記録するので、この説明は合っています。

選択肢3. 標準貫入試験用サンプラーにより、乱さない土の試料を採取できる。

これは不適当です。
国土交通省の資料の表では、標準貫入試験で得られるのは乱した試料とされています。いっぽう、乱さない試料を採る方法としては、シンウォールサンプラーデニソン型サンプラーなどが示されています。
そのため、標準貫入試験用サンプラーで乱さない土の試料を採取できる、という説明は合っていません。

選択肢4. N値やボーリングの採取試料の観察記録は、土質柱状図としてまとめる。

これは適当です。
国土交通省の資料では、資料整理の業務範囲として試料の観察ボーリング柱状図の作成が示されています。また、別の資料でも、柱状図には土質名N値を記入することが原則とされています。したがって、N値や採取試料の観察記録を土質柱状図にまとめる、という考え方でよいです。

まとめ

この問題では、標準貫入試験用サンプラーで採れるのは乱した試料であるという点がいちばん大切です。
乱さない試料が必要なときは、標準貫入試験用サンプラーではなく、シンウォールサンプラーなど別の方法を使います。

あわせて、
本打ちは300mmでN値を求めること
300mmに達しないときは50回を上限の目安として貫入量を記録すること
N値や試料観察の内容は柱状図にまとめること
も一緒に覚えておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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