2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問20 (ユニットD 問3)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問20(ユニットD 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄骨の錆止め塗装に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 素地調整を行った面は、素地が落ち着くまで数日あけて塗装を行った。
  • 高力ボルト摩擦接合部の摩擦面は、塗装を行わなかった。
  • コンクリートに埋め込まれる部分は、塗装を行わなかった。
  • 工場塗装を行う部材は、塗装検査以外の検査を終了した後に塗装を行った。

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この過去問の解説 (2件)

01

 公共建築工事においては、鉄骨錆止め塗装の塗料種別は上塗り塗料の種別により行い、塗り工程はSOP塗装、EP-G塗装が2回塗り、DP塗装は、鉄鋼面が3回塗り、亜鉛めっき鋼面では1回塗りと規定され、工法では、どこで、いつ、どのように行うか(鉄骨等の製作工場で、組立後に、錆等を除去して、など)が定められています。

選択肢1. 素地調整を行った面は、素地が落ち着くまで数日あけて塗装を行った。

 素地調整を行った面は、乾燥し、付着物がなければ、その直後に錆止め塗装を行ってもかまいません。

選択肢2. 高力ボルト摩擦接合部の摩擦面は、塗装を行わなかった。

 高力ボルト摩擦接合面は、すべり係数を確保する必要があり、通常、赤錆の状態とし、塗装は行いません。

選択肢3. コンクリートに埋め込まれる部分は、塗装を行わなかった。

 コンクリートの付着をよくするため、錆を除去後、コンクリートを打ち込みます。

選択肢4. 工場塗装を行う部材は、塗装検査以外の検査を終了した後に塗装を行った。

 鉄骨の寸法検査はじめ、溶接部の検査などは塗装前に検査を行うことが基本です。

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02

最も不適当なものは、「素地調整を行った面は、素地が落ち着くまで数日あけて塗装を行った。」です。

この問題は、鉄骨の錆止め塗装の基本ルールを知っているかを確かめる問題です。
鉄骨は、素地調整をして金属面が出るとさびやすい状態になります。そのため、数日待つのではなく、できるだけ早く塗装するのが基本です。国土交通省の資料では、素地調整で露出した金属面は発錆しやすいため速やかに1層目の塗装を行うとされ、日建連の資料でも、ブラスト処理後の塗装は4時間以内が必要とされています。

選択肢1. 素地調整を行った面は、素地が落ち着くまで数日あけて塗装を行った。

これは不適当です。
素地調整をしたあとの鉄骨面は、空気や水分の影響を受けやすく、すぐにさびやすくなります。そのため、数日あけるのではなく、短時間のうちに塗装する必要があります。国土交通省の資料では、素地調整で金属面が露出した部分は発錆しやすいため速やかに1層目を塗装するとされ、日建連の資料でも、ブラスト処理後のジンクリッチペイントは4時間以内に塗布するとされています。

選択肢2. 高力ボルト摩擦接合部の摩擦面は、塗装を行わなかった。

これは正しいです。
高力ボルト摩擦接合部は、摩擦の力で部材を一体化させる部分です。ここに塗装をしてしまうと、必要な摩擦が得にくくなるおそれがあります。公共建築工事標準仕様書では、高力ボルト摩擦接合部の摩擦面は塗装しないとされています。

選択肢3. コンクリートに埋め込まれる部分は、塗装を行わなかった。

これは正しいです。
コンクリートに密着したり埋め込まれたりする部分は、公共建築工事標準仕様書で塗装しない部分として示されています。問題文の内容は、この基準に合っています。

選択肢4. 工場塗装を行う部材は、塗装検査以外の検査を終了した後に塗装を行った。

これは正しいです。
塗装を先にしてしまうと、そのあとで確認しにくくなる部分があります。日建連の資料では、製品検査が終了した製品に対してブラスト処理を行い、その後に塗装する流れが示されています。つまり、工場塗装を行う前に、必要な製品検査を済ませておく考え方は適切です。

まとめ

この問題では、素地調整のあとに時間をあけないことがいちばん大切です。
鉄骨は、素地調整をすると新しい金属面が出てさびやすくなるため、数日待つという考え方は合っていません。

あわせて、
高力ボルト摩擦接合部の摩擦面は塗装しないこと
コンクリートに密着・埋込みとなる部分も塗装しないこと
工場塗装は必要な検査のあとに行うこと
を整理して覚えておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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