2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)前期
問35 (ユニットE 問8)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)前期 問35(ユニットE 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 1回の圧縮強度試験の供試体の個数は、3個とした。
  • 調合管理強度の試験に用いる供試体の養生方法は、現場水中養生とした。
  • 粗骨材の最大寸法が20mmの高流動コンクリートは、スランプフロー試験を行った。
  • スランプ試験において、スランプコーンを引き上げた後、コンクリートが偏って形が不均衡になったため、別の試料によって新たに試験を行った。

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この過去問の解説 (2件)

01

  コンクリート試験は、レディミクストコンクリートの受入検査で行われるスランプ試験、塩化物量測定、空気量測定、温度測定、この時採取された供試体で行われる圧縮強度試験、耐震診断で劣化状態を調査する中性化試験、骨材のアルカリシリカ反応試験などがあります。

選択肢1. 1回の圧縮強度試験の供試体の個数は、3個とした。

 1回の圧縮強度試験の個数は3個です。 調合管理強度の判定、型枠取外し時期の決定、構造体コンクリート強度の判定に使う供試体の個数は3です。

選択肢2. 調合管理強度の試験に用いる供試体の養生方法は、現場水中養生とした。

 調合管理強度試験の養生方法は標準養生(20±2℃の水中養生)です。

選択肢3. 粗骨材の最大寸法が20mmの高流動コンクリートは、スランプフロー試験を行った。

 高流度コンクリートは、流動性が高くスランプが測定できないため、広がりを示すスランプフローで管理します。

選択肢4.

スランプ試験において、スランプコーンを引き上げた後、コンクリートが偏って形が不均衡になったため、別の試料によって新たに試験を行った。

 コンクリートが偏ったり、くずれたり、不均衡な場合は、別の試料で再試験する必要があります。(JIS A 1101 コンクリートのスランプ試験方法)

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02

最も不適当なものは、「調合管理強度の試験に用いる供試体の養生方法は、現場水中養生とした。」です。

この問題は、コンクリートの試験ごとに、どの養生方法や試験方法を使うかを整理できているかを問うものです。
調合管理強度の判定に使う供試体は、公共建築工事標準仕様書では標準養生とされています。現場水中養生は、主に構造体コンクリート強度の判定などで使うものです。したがって、この記述が不適当です。

選択肢1. 1回の圧縮強度試験の供試体の個数は、3個とした。

これは正しいです。
公共建築工事標準仕様書では、1回の試験に用いる供試体は3個とされており、圧縮強度はその3個の平均値で判定します。ですから、この記述は合っています。

選択肢2. 調合管理強度の試験に用いる供試体の養生方法は、現場水中養生とした。

これは不適当です。
公共建築工事標準仕様書の表では、調合管理強度の判定に使う供試体の養生方法は標準養生です。
一方で、工事現場における水中養生封かん養生は、構造体コンクリート強度の判定型枠取外し時期の決定などで使われます。
そのため、この記述は試験の目的と養生方法の組合せが違っています。

選択肢3. 粗骨材の最大寸法が20mmの高流動コンクリートは、スランプフロー試験を行った。

JIS A 1150は、高流動コンクリートなどのスランプフロー試験方法を定めた規格です。また、この規格は粗骨材の最大寸法が40mm以下のコンクリートを対象にしています。
問題のコンクリートは高流動コンクリートで、しかも20mmなので、この試験を行う考え方で合っています。公共建築工事標準仕様書でも、高流動コンクリートの試験方法としてJIS A 1150が示されています。

選択肢4.

スランプ試験において、スランプコーンを引き上げた後、コンクリートが偏って形が不均衡になったため、別の試料によって新たに試験を行った。

これは正しいです。
JIS A 1101では、スランプコーンを引き上げたあとに、コンクリートが偏ったり、くずれたりして、形が不均衡になった場合は、別の試料を用いて再試験するとされています。
そのため、この記述は試験方法どおりです。

まとめ

この問題では、試験の目的と養生方法の組合せを正しく覚えることが大切です。
特に、
調合管理強度の判定=標準養生
構造体コンクリート強度の判定=現場水中養生や封かん養生
という整理が重要です。

あわせて、
圧縮強度試験は1回3個の供試体で行うこと
高流動コンクリートではスランプフロー試験を使うこと
スランプ試験で形が崩れたときは別試料でやり直すこと
も一緒に覚えておくと、似た問題でも判断しやすくなります。

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