2級建築施工管理技士 過去問
令和7年(2025年)後期
問4 (建築学 問4)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和7年(2025年)後期 問4(建築学 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

鋼材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • ヤング係数は、常温では強度に係わらずほぼ一定である。
  • 建築構造用圧延鋼材SN400Bの引張強さの下限値は、400N/mm2である。
  • 炭素含有量が多くなると、溶接性は低下する。
  • 約1,000℃で融解する。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当なのは、「約1,000℃で融解する。」です。
鋼材は、ふつう約1,500℃前後で溶けます。1,000℃程度ではまだ溶けません。そのため、この記述が不適当です。ほかの記述は、鋼材の性質として適切です。

選択肢1. ヤング係数は、常温では強度に係わらずほぼ一定である。

これは正しいです。
ヤング係数は、材料の変形しにくさを表す値です。鋼材では、強度の違いがあっても、常温ではおおむね同じような値になります。建築用の資料でも、鋼・鋳鋼・鍛鋼のヤング係数は205,000N/mm2と示されています。つまり、強い鋼だからヤング係数が大きく変わる、というわけではありません。

選択肢2. 建築構造用圧延鋼材SN400Bの引張強さの下限値は、400N/mm2である。

これは正しいです。
SN400Bは建築でよく使われる鋼材の一つです。規格表では、SN400Bの引張強さは400以上510以下N/mm2とされています。したがって、下限値が400N/mm2という記述は合っています。

選択肢3. 炭素含有量が多くなると、溶接性は低下する。

これは正しいです。
鋼材に含まれる炭素が多くなると、溶接した部分が硬くなりやすく、割れやすくなるため、溶接しにくくなります。日本溶接協会の資料でも、炭素当量の大きい鋼材では、より注意が必要とされています。つまり、炭素が多いほど溶接性は下がると考えてよいです。

選択肢4. 約1,000℃で融解する。

これは不適当です。
鋼材や鉄は、約1,500℃前後で溶けます。東北大学の資料では、炭素鋼の融点は1513℃、東京大学の資料では、鉄は1538℃で融解するとされています。ですので、約1,000℃で融解するというのは低すぎます。

まとめ

この問題では、鋼材の基本的な性質を覚えているかがポイントです。
特に大事なのは、
ヤング係数は常温ではほぼ一定
SN400Bの引張強さの下限値は400N/mm2
炭素が多いと溶接しにくくなる
鋼材は約1,000℃ではなく、約1,500℃前後で溶ける
という点です。

数字を問う問題では、400N/mm2や約1,500℃のような基本値を整理して覚えておくと、似た問題にも対応しやすくなります。

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02

不適当なのは「約1,000℃で融解する。」です。

一般的に鋼材は約1450℃で融解するため、約1000℃の温度では融解しないため誤りです。

選択肢1. ヤング係数は、常温では強度に係わらずほぼ一定である。

正しいです。

鋼材のヤング係数は、材質の強度区分や引張強さの違いによらず、常温ではほぼ一定です。

一般に鋼材のヤング係数は 約2.05×10⁵ N/mm²とされています。

選択肢2. 建築構造用圧延鋼材SN400Bの引張強さの下限値は、400N/mm2である。

正しいです。

SN400Bの400という数字は引張強さを表しています。

SN400Bの引張強さは400~510N/㎜2と規定されているため、下限値は400N/㎜2となります。

選択肢3. 炭素含有量が多くなると、溶接性は低下する。

正しいです。

炭素含有量が増えると硬度及び強度は上がりますが、脆くなり熱に弱くなる性質があります。

炭素含有量の多い鋼では、溶接継ぎ目に残留応力が生じ、割れが発生しやすいため、溶接性は低下します。

選択肢4. 約1,000℃で融解する。

誤りです。

鋼材は鉄に炭素を加えた合金であり、融点は成分によって多少異なりますが、一般的には約1450℃とされています。

炭素量が多いほど融点は下がる傾向にありますが、約1000℃で融解するというのは低すぎるので誤りです。

まとめ

数字を問われる問題が多いですが、細かいところまで全て覚える必要はありません。

ここでは鋼材の性質について覚えていきましょう。

 

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