2級建築施工管理技士 過去問
令和8年(2026年)前期
問2 (建築学(必須) 問2)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和8年(2026年)前期 問2(建築学(必須) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

鉄筋コンクリート構造における構造耐力上主要な部分である柱及び梁の配筋に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 梁は、全スパンにわたり主筋を上下に配置した複筋梁とする。
  • 梁は、圧縮側の鉄筋量を増やすと、クリープによるたわみが小さくなる。
  • 柱の帯筋は、柱の上下端部より中央部の間隔を密にする。
  • 柱の出隅部の主筋には、末端部にフックを付ける。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当なのは、

「柱の帯筋は、柱の上下端部より中央部の間隔を密にする。」

です。

鉄筋コンクリート造の柱では、一般に柱の上下端部は大きな力を受けやすいため、帯筋の間隔を中央部より密にします。したがって、「中央部の間隔を密にする」という記述は逆になっています。

選択肢1. 梁は、全スパンにわたり主筋を上下に配置した複筋梁とする。

適当です。

鉄筋コンクリート造の梁には、上側と下側の両方に主筋を配置します。このように、引張側だけでなく圧縮側にも主筋を配置した梁を複筋梁といいます。

梁には、荷重のかかり方によって上側にも下側にも引張力が生じる部分があるため、構造耐力上主要な梁では、全スパンにわたって上下に主筋を配置します。

選択肢2. 梁は、圧縮側の鉄筋量を増やすと、クリープによるたわみが小さくなる。

適当です。

コンクリートには、長い間荷重がかかり続けると、少しずつ変形が大きくなる性質があります。これをクリープといいます。

梁の圧縮側に鉄筋を配置してその量を増やすと、圧縮力の一部を鉄筋が負担するため、コンクリートの長期的な変形を抑えることができます。

そのため、圧縮側の鉄筋量を増やすと、クリープによるたわみを小さくする効果があります

選択肢3. 柱の帯筋は、柱の上下端部より中央部の間隔を密にする。

不適当です。

帯筋は、柱の主筋を囲むように配置する鉄筋で、主筋が外側にふくらむのを防いだり、柱のせん断破壊を防いだりする役割があります。

柱の上下端部、特に梁と柱が接する付近は、地震などのときに大きな力を受けやすい部分です。

そのため、帯筋は柱の中央部よりも上下端部の間隔を密にする必要があります

この記述は、密にする部分が逆になっています。

選択肢4. 柱の出隅部の主筋には、末端部にフックを付ける。

適当です。

柱の出隅部とは、柱の角の部分です。

この部分に配置される主筋は、コンクリートとの間でしっかり力を伝えられるようにする必要があります。

そのため、出隅部の主筋の末端にはフックを設け、鉄筋が抜けにくいようにします。フックを付けることで、鉄筋をコンクリートに確実に定着させることができます。

まとめ

鉄筋コンクリート造では、鉄筋をどこに、どのような間隔で配置するかが構造の安全性に大きく関係します。

特に柱では、上下端部は地震などによって大きな力を受けやすいため、帯筋を中央部より密に配置します

また、梁では上下に主筋を配置し、圧縮側の鉄筋を増やすことで長期的なたわみを抑えることができます。柱の出隅部の主筋にはフックを設け、コンクリートにしっかり定着させます。

したがって、「柱の帯筋は、柱の上下端部より中央部の間隔を密にする」という記述が不適当です

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02

鉄筋コンクリート構造の鉄筋に負担させる力がなにか、理解・整理しておきましょう。

選択肢1. 梁は、全スパンにわたり主筋を上下に配置した複筋梁とする。

正しい。

複筋梁の説明として適当です。

選択肢2. 梁は、圧縮側の鉄筋量を増やすと、クリープによるたわみが小さくなる。

正しい。

通常は、鉄筋が負担する力は引張力ですが、

圧縮側の鉄筋量を増やすと設問のとおりに有効に働きます。

選択肢3. 柱の帯筋は、柱の上下端部より中央部の間隔を密にする。

不適当です。

一般に柱にかかる力は、上下端部のほうが大きく、

帯筋の間隔は上下端部を密にします。

選択肢4. 柱の出隅部の主筋には、末端部にフックを付ける。

正しい。

主要部の鉄筋の定着力確保のため、端部にはフックをもうけます。

まとめ

鉄筋とコンクリートのそれぞれの性質と、鉄筋コンクリートの特長を理解・整理しておきましょう。

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