2級建築施工管理技士 過去問
令和8年(2026年)前期
問28 (施工管理法 問1)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級建築施工管理技士試験 令和8年(2026年)前期 問28(施工管理法 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

事前調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 着工に当たって、埋蔵文化財の有無について調査を行うこととした。
  • 防護棚の設置に当たって、敷地の高低差や地中埋設配管の位置の確認をすることとした。
  • 敷地内の排水工事に当たって、公設桝まで排水管の勾配が確保できるか調査を行うこととした。
  • 山留め壁の位置を検討するに当たって、敷地境界や近接構造物までの離隔距離を確認することとした。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、

「防護棚の設置に当たって、敷地の高低差や地中埋設配管の位置の確認をすることとした。」

です。

防護棚は、工事中に建物や足場から物が落下したときに、歩行者などへの被害を防ぐために設ける仮設設備です。そのため、設置に当たっては、道路や歩道の状況、通行人への影響、建物からの張出しなどを確認することが重要です。

一方、地中埋設配管の位置は、主に掘削や杭工事など、地面を掘る工事で特に重要となる調査項目です。国土交通省の資料でも、地下埋設物は掘削や穿孔を行う位置で事前に確認することが示されています。

選択肢1. 着工に当たって、埋蔵文化財の有無について調査を行うこととした。

適当です。

工事では、基礎工事などによって地面を掘削することがあります。

敷地が埋蔵文化財のある区域に該当する場合、工事によって遺跡などを傷つけるおそれがあるため、着工前に埋蔵文化財の有無を確認することが重要です。

周知の埋蔵文化財包蔵地で土木工事などを行う場合には、文化財保護法に基づく届出が必要になる場合があります。

選択肢2. 防護棚の設置に当たって、敷地の高低差や地中埋設配管の位置の確認をすることとした。

不適当です。

防護棚は、建物や足場から落ちてくる物を受け止め、下を通る人などを守るための設備です。

そのため、計画するときには、道路や歩道との位置関係、歩行者の通行、張出し範囲、設置高さなどを確認する必要があります。

これに対して、地中埋設配管の位置は、掘削や穿孔などを行う場合に重要な調査です。国土交通省も、地下埋設物について、実際に掘削などを行う位置で種類や位置、深さなどを確認するよう示しています。

したがって、防護棚の設置に対する事前調査として、敷地の高低差や地中埋設配管を中心に確認するという考え方は適切ではありません

選択肢3. 敷地内の排水工事に当たって、公設桝まで排水管の勾配が確保できるか調査を行うこととした。

適当です。

排水管は、水が自然に流れるように適切な勾配をつけて施工する必要があります

敷地内の排水を公設桝へ流す場合、公設桝の高さや位置によっては、必要な勾配を確保できないことがあります。

そのため、工事を始める前に、敷地内から公設桝まで排水管の勾配を確保できるか確認することが重要です。国土交通省の公共建築工事標準仕様書でも、屋外排水は独立した工事項目として扱われています。

選択肢4. 山留め壁の位置を検討するに当たって、敷地境界や近接構造物までの離隔距離を確認することとした。

適当です。

山留め壁は、地盤を掘削したときに周囲の土が崩れないように設ける壁です。

山留め壁を設置する場所が敷地境界や隣の建物に近すぎると、施工が難しくなったり、周囲の建物や地盤に影響を与えたりするおそれがあります。

そのため、敷地境界や近接する建物・構造物までの距離を事前に確認し、山留め壁の位置を決めることが重要です。国土交通省の資料でも、山留めなどによって近接する地下埋設物等へ影響を及ぼす可能性を考慮し、事前調査を行うことが示されています。

まとめ

事前調査では、これから行う工事に直接関係する事項を調べることがポイントです。

着工前には、埋蔵文化財の有無を確認しておく必要があります。

排水工事では、公設桝まで必要な勾配を確保できるかを確認します。

山留め工事では、敷地境界や近接構造物との距離を確認することが重要です。

一方、防護棚は地上に設けて落下物から人を守る設備なので、主に道路や歩道、通行人、張出し範囲などを確認します。地中埋設配管の位置は、掘削工事などで特に重要となる調査項目であり、防護棚の設置に対する調査としては適切ではありません。

参考になった数6