2級建築施工管理技士 過去問
令和8年(2026年)前期
問33 (施工管理法 問6)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級建築施工管理技士試験 令和8年(2026年)前期 問33(施工管理法 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

品質管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 川上管理とは、品質に与える影響が大きい前段階や工程の上流で品質を管理することである。
  • 品質管理とは、建築工事においては、施工計画書に基づいて工事のあらゆる段階で問題点や改善方法等を見出しながら、合理的、かつ、経済的に施工を行うことである。
  • 施工品質管理表(QC工程表)の管理項目は、目指す品質に直接関係している要因から取りあげる。
  • 試験とは、性質又は状態を調べ、判定基準と比較して良否の判断までを下すことである。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、

「試験とは、性質又は状態を調べ、判定基準と比較して良否の判断までを下すことである。」

です。

「試験」は、材料や製品などの性質や特性を調べ、その結果を明らかにすることです。一方、その結果を基準と比べて合格・不合格などの判断をすることは「検査」に当たります。したがって、「良否の判断までを下す」という部分が誤りです。日本規格協会の資料でも、試験は特性を確定すること、検査は要求事項に適合しているかを判断することと区別されています。

選択肢1. 川上管理とは、品質に与える影響が大きい前段階や工程の上流で品質を管理することである。

適当です。

川上管理とは、問題が起きてから対処するのではなく、品質に大きな影響を与える前の段階から管理する考え方です。

たとえば、完成した製品だけを調べるのではなく、材料の選定や施工方法など、前の工程から問題が起きないように管理します。

品質は完成後だけでなく、工程の途中からつくり込んでいくことが重要です。品質管理では、工程ごとに管理項目や品質特性を定めて管理する考え方が用いられています。

選択肢2. 品質管理とは、建築工事においては、施工計画書に基づいて工事のあらゆる段階で問題点や改善方法等を見出しながら、合理的、かつ、経済的に施工を行うことである。

適当です。

品質管理では、設計図書などで求められている品質を確保するため、施工の各段階で状態を確認し、必要に応じて改善していきます。

単に完成した建物を最後に確認するだけではなく、工事を進めながら問題点を見つけ、よりよい施工方法につなげていくことが大切です。

施工管理では、工程管理・出来形管理・品質管理などを行い、工事目的物に求められる品質を確保します。

選択肢3. 施工品質管理表(QC工程表)の管理項目は、目指す品質に直接関係している要因から取りあげる。

適当です。

QC工程表は、各工程で「何を、いつ、どのように管理するか」を整理したものです。

管理項目を決めるときは、目標とする品質に大きな影響を与える原因や条件を取り上げます

たとえば、コンクリートの品質を管理する場合には、材料、施工方法、養生方法など、完成後の品質に関係する要因を管理していきます。QC工程表では、原因となる管理項目と、結果となる品質特性を整理して管理します。

選択肢4. 試験とは、性質又は状態を調べ、判定基準と比較して良否の判断までを下すことである。

不適当です。

試験とは、材料や製品などについて、一つ以上の性質や特性を調べ、その結果を明らかにすることです。

たとえば、コンクリートの圧縮強度を測定して「30N/mm²だった」と結果を求めることが試験に当たります。

その結果を基準値と比べ、

「基準を満たしているので合格」

「基準を満たしていないので不合格」

と判断することは、検査に当たります。

つまり、

試験=性質や特性を調べる

検査=試験などの結果を基準と比較して良否を判断する

と区別します。

まとめ

品質管理では、完成後だけを確認するのではなく、品質に影響する工程を前の段階から管理して、問題を防ぐことが重要です。

川上管理は、品質に影響する上流の工程から管理する考え方です。

QC工程表では、目指す品質に関係する要因を管理項目として取り上げます。

また、「試験」と「検査」の違いも重要です。

試験は性質や特性を調べること、検査はその結果などを基準と比較して良否を判断することです。

したがって、「試験」に良否の判断まで含めている記述が不適当です。

参考になった数10