2級建築施工管理技士 過去問
令和8年(2026年)前期
問38 (施工管理法(能力問題) 問1)
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問題
2級建築施工管理技士試験 令和8年(2026年)前期 問38(施工管理法(能力問題) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- 設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差を考慮した割増しを加えたものである。
- かぶり厚さの確保には、火熱による鉄筋の強度低下防止等の目的がある。
- 杭基礎におけるベース筋の最小かぶり厚さは、杭頭から確保する。
- 腹筋を外付けする大梁の最小かぶり厚さは、幅止め筋の外側表面から確保する。
- 土に接するスラブにおける最小かぶり厚さは、捨コンクリートを含めた厚さとする。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは、
「土に接するスラブにおける最小かぶり厚さは、捨コンクリートを含めた厚さとする。」
です。
土に接するスラブのかぶり厚さを考えるとき、捨コンクリートの厚さは、かぶり厚さに含めません。かぶり厚さは、鉄筋を覆っている構造体コンクリートによって確保します。国土交通省の標準仕様書でも、直接土に接するスラブなどのかぶり厚さには、捨コンクリートの厚さを含まないことが示されています。
適当です。
最小かぶり厚さとは、鉄筋を保護するために最低限必要となるかぶり厚さです。
実際の工事では、鉄筋や型枠の位置に多少のずれが生じる可能性があります。そのため、設計では余裕を持たせて、最小かぶり厚さに施工上の誤差を考えた割増しを加えます。
国土交通省の標準仕様書でも、柱や梁などの鉄筋の加工に用いるかぶり厚さは、最小かぶり厚さに10mmを加えた値を標準としています。
適当です。
鉄筋は高温になると強度が低下します。
火災が起きたとき、鉄筋の周囲に十分な厚さのコンクリートがあれば、熱が鉄筋まで伝わりにくくなります。
そのため、かぶり厚さには、火災時の熱から鉄筋を守り、鉄筋の強度低下を防ぐ役割があります。
また、水分や二酸化炭素などが鉄筋まで届きにくくなるため、鉄筋の腐食を防いで建物の耐久性を高める役割もあります。
適当です。
杭基礎では、杭の上に基礎部分を設けます。
この場合のかぶり厚さは、杭の上端から鉄筋までの距離を基準として確保します。
国土交通省の標準仕様書でも、杭基礎の場合のかぶり厚さは、杭天端から確保することが示されています。「杭天端」は杭のいちばん上の面を意味するため、この記述の「杭頭」と同じ部分を指しています。
適当です。
かぶり厚さは、基本的にコンクリート表面から最も外側にある鉄筋の表面までの距離で考えます。
大梁で腹筋を外付けし、幅止め筋が外側に位置する場合には、その幅止め筋がコンクリート表面に最も近い鉄筋になります。
そのため、幅止め筋の外側表面から必要な最小かぶり厚さを確保します。
不適当です。
捨コンクリートは、基礎などを施工するときに、地面を平らにしたり、墨出しや配筋をしやすくしたりするために設けるコンクリートです。
しかし、捨コンクリートは構造体そのもののかぶりとして扱いません。
そのため、土に接するスラブでは、構造体コンクリートだけで必要な最小かぶり厚さを確保し、捨コンクリートの厚さは含めません。国土交通省の標準仕様書にも、このことが明記されています。
鉄筋のかぶり厚さとは、鉄筋をコンクリートでどれだけ覆うかを示す厚さです。
十分なかぶり厚さを確保することで、鉄筋を火熱や腐食などから守り、建物の耐久性や耐火性を確保します。
設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工上の誤差を考えた余裕を加えて設定します。
杭基礎では杭の上端からかぶり厚さを確保し、幅止め筋が最も外側にある場合は、その外側表面から測ります。
特に重要なのは、直接土に接するスラブなどのかぶり厚さに、捨コンクリートの厚さは含めないという点です。
したがって、「土に接するスラブにおける最小かぶり厚さは、捨コンクリートを含めた厚さとする」という記述が不適当です。
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