2級建築施工管理技士 過去問
令和8年(2026年)前期
問39 (施工管理法(能力問題) 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級建築施工管理技士試験 令和8年(2026年)前期 問39(施工管理法(能力問題) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 水セメント比は、耐久性を確保するためには、一般に低いほうがよい。
  • 細骨材率は、乾燥収縮によるひび割れを少なくするためには、高くするほうがよい。
  • 単位セメント量は、過少であるとコンクリートのワーカビリティーが低下する。
  • AE減水剤は、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を減らすことができる。
  • 粗骨材として用いる川砂利と砕石は、それぞれが所定の品質を満足していれば、混合して使用してもよい。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、

「細骨材率は、乾燥収縮によるひび割れを少なくするためには、高くするほうがよい。」

です。

細骨材率を高くしすぎると、一般に必要な単位水量やセメント量が増えやすくなり、乾燥収縮も大きくなりやすくなります

乾燥収縮によるひび割れを少なくするためには、ワーカビリティーなどを確保できる範囲で、細骨材率を必要以上に高くしないことが大切です。

選択肢1. 水セメント比は、耐久性を確保するためには、一般に低いほうがよい。

適当です。

水セメント比とは、セメントの質量に対する水の質量の割合です。

水セメント比が大きすぎると、コンクリート内部に水分が抜けた後の細かなすき間が多くなり、水や空気などが入りやすくなります。

そのため、一般に水セメント比を低くするとコンクリートが緻密になり、耐久性を高めやすくなります

ただし、水を少なくしすぎると施工しにくくなるため、必要な施工性とのバランスを考える必要があります。

選択肢2. 細骨材率は、乾燥収縮によるひび割れを少なくするためには、高くするほうがよい。

不適当です。

細骨材率とは、細骨材と粗骨材を合わせた骨材全体のうち、細骨材が占める割合です。

細骨材率を必要以上に高くすると、骨材の表面積が増えるため、所定の施工性を得るのに必要な水やセメントペーストが多くなりやすくなります。

その結果、乾燥したときの収縮が大きくなり、ひび割れが生じやすくなることがあります

したがって、乾燥収縮によるひび割れを少なくするために、細骨材率を高くするという考え方は適切ではありません。

選択肢3. 単位セメント量は、過少であるとコンクリートのワーカビリティーが低下する。

適当です。

単位セメント量とは、コンクリート1m³に含まれるセメントの量です。

セメントが少なすぎると、骨材を包み込むセメントペーストの量が不足します。

すると、コンクリートがまとまりにくくなり、打込みや締固めがしにくくなります。

そのため、単位セメント量が過少になると、ワーカビリティーが低下します

選択肢4. AE減水剤は、所定のスランプを得るのに必要な単位水量を減らすことができる。

適当です。

AE減水剤は、コンクリートの中に細かな空気を入れる働きと、少ない水でもコンクリートを流動しやすくする働きを持つ混和剤です。

そのため、同じ程度のスランプを得る場合でも、AE減水剤を使うことで必要な単位水量を減らすことができます

単位水量を減らすことは、コンクリートの強度や耐久性の確保にも役立ちます。

選択肢5. 粗骨材として用いる川砂利と砕石は、それぞれが所定の品質を満足していれば、混合して使用してもよい。

適当です。

川砂利と砕石は、どちらもコンクリートの粗骨材として使用できます。

それぞれが必要な品質を満たしていて、混合後も適切な粒度などが確保できれば、川砂利と砕石を混合して使用することができます

骨材を混合するときは、コンクリートの品質が安定するように、混合割合などを適切に管理することが重要です。

まとめ

コンクリートの調合では、強度だけでなく、耐久性、施工のしやすさ、ひび割れの起こりにくさなどを考えて材料の割合を決めます

水セメント比は、一般に低くするとコンクリートが緻密になり、耐久性を高めやすくなります。

単位セメント量が少なすぎると、コンクリートのまとまりが悪くなり、ワーカビリティーが低下します。

AE減水剤を使用すると、所定のスランプを得るための単位水量を減らすことができます

一方、細骨材率を必要以上に高くすると、単位水量などが増えやすくなり、乾燥収縮によるひび割れを増やす原因となることがあります

この問題では、「乾燥収縮によるひび割れを少なくするためには、細骨材率を高くするほうがよい」としている記述が不適当です。

参考になった数6